管更生工事用無溶剤型二液性エポキシ樹脂塗料の安全性について

2月7日号の週刊朝日に「マンション水道水から環境ホルモン」の見出しで記事が載りました。昨年11月のマンション管理新聞に引き続き建物給水管の更生ライニングの水道水に塗料から環境ホルモン(内分泌撹乱科学物質)ビスフェノールA(以下BPA)が溶出しているのではないか?との疑惑による不安が広がっておりますが、以前にも見解書を出しましたとおり問題はありません。また、ビール、清涼飲料水等の缶塗料についても安全性が確認され、現在も多用されています。

エポキシ樹脂はBPAとエピクロルヒドリンとの化合物で未反応のBPAが極微量(数PPm以下:100万分の1)残留しますが、硬化剤と反応して三次元網目構造の硬化物(硬化塗膜)となり残留BPAは殆ど硬化物中に閉じ込められます。工業会の塗料メーカーにおける現行の試験方法による溶出試験(検出限界 0.0005mg/L)では検出されておりません。

なお、1999年8月旧厚生省にて「内分泌撹乱物質の水道水からの暴露等に関する調査研究」としてとりまとめた結果が発表され、安全性に問題なしと見解を出されています。このときの調査で管更生用ライニング材の溶出試験結果は0.16μg/Lと報告されています。

現在米国、欧州ともBPAの安全基準は『許容摂取量0.05mg/体重Kg/日』であります。0.16μg/Lは0.00016mg/Lで約300倍以上低い値になり、安全基準を超えるには、50Kgの人が毎日15,625L(1升ビンで8,680本)の水道水を摂取しなければなりません。

現在BPAは各研究機関での確認試験で低用量作用が再現されず、問題がない結果が出ており、上記安全基準が承認されています。